梅雨に悪さをする「湿邪」とは
こんにちは('ω')
梅雨も終盤ですね。
近年は雨の降り方が亜熱帯のようで、毎年のような水害。
被災された地域の方が、早く安心できますように。
。・:*:・。・:*:・。・:*:・。・:*:・。・:*:・。・:*・。・:*:・。
梅雨から夏にかけての湿気の多い時期は、
「何だか分からないけどいまいち元気が出ない」
「毎日だるくてやる気が起きない」
「食欲が落ちた」
など、病院に掛かるほどではないけど体調が悪いし、やる気も起きない・・・という方は多いと思います。ジメジメしてるから?雨が降っているだけで??
中医学と気(エネルギー)
東洋医学の中でも、数千年の臨床経験に基づく中国の伝統医学である「中医学」というものがあります。いちばん身近なのは漢方や薬膳ですかね(^-^)
中医学では「人体は気候や環境などの自然から様々な影響を受けており、さらに人間の身体自体も自然とバランスを取りながら、内部で様々な影響をしあっている」という考え方があり、
このバランスの取れた状態が「気(エネルギー)」が体内を滞りなくスムーズに巡っていることで、臓器がしっかり動き、身体が動き、情緒が安定している、といういわゆる健康で元気な状態です。
また、季節ごとの天候には「風・寒・暑・湿・燥・火」の6つの自然現象があるとされますが、これは自然の事で人体もバランスを取って季節ごとに対処できています。
しかし、暑すぎたり寒すぎたり、対処できる範囲を超えると「六淫(りくいん)の邪気」と呼ばれる「気(エネルギー)」が人体に害を及ぼすものに変化すると考えられています。
身体に影響を及ぼす「湿邪」
そして、邪気の中でもこの梅雨の時期に悪さをするのが「湿邪(しつじゃ)」
湿気や水分が過剰になる気候のため、低気圧に弱かったり、むくみやすかったり、冷えが強いなど、身体に水を溜めやすい体質の方はもちろん、普段自覚のない方でも「湿邪」が身体に溜まっているかも・・・
症状としては・・・
むくみ・だるさ・下痢・めまい・夜間頻尿・食欲不振・手足の冷え など。
また、関節の痛みや手のこわばり、車酔いなどの症状が出る方も。
「湿邪」対策は?
・身体を冷やさない
湿邪の影響を受けやすい方は、もともと冷えやすい体質なことが多いので、とにかく冷やさないことを意識しましょう!
身体の内側では、冷たい飲み物や食べ物に注意。生で食べるより加熱!飲み物も常温や温かいものを。
身体の外側では、冷房に注意。電車の中やスーパーの食品売り場など、結構寒いけど逃げ場のないところのために羽織れるストールなどを持っておくといいですね!
また、足首の出たパンツやノースリーブも地味に冷えやすいので注意です。
・適度な発汗
発汗を促すことは、身体の中の気を巡らせ、血液を含めた体液を循環させることによって、体内に停滞した水分の排出を助けます。
また、湿気が毛穴を塞いで汗をかきにくくなり身体の内側に熱が籠る場合も、積極的に汗を出すことで熱を発散することが出来ます。
サウナや半身浴、汗ばむ程度の運動が有効。きちんと水分を補給しながら頑張りましょう!
「利水」「清熱」の食べ物
梅雨から夏にかけての湿気の時期に、余計な水分や熱を外に出し、体調を整える食べ物をご紹介します(^-^)
「利水(りすい)」
余分な水分を排出し、身体の水はけを良くする作用のある「利水」の食材。
冬瓜・きゅうり・スイカ・メロンなどの瓜類
小豆・緑豆・頃豆などの豆類
ハトムギ・アスパラ・エンドウ豆・とうもろこし・茄子・白菜・もやし・昆布 など
「清熱(せいねつ)」
身体に籠った熱を冷ます作用のある「清熱」の食材。
きゅうり・ズッキーニ・ゴーヤ・スイカ・メロンなどの瓜類
小豆・緑豆などの豆類
ハトムギ・こんにゃく・アスパラ・ゴボウ・セロリ・たけのこ・白菜・もやし・キウイ・バナナ・あさり・昆布・牛タン など
。・:*:・。・:*:・。・:*:・。・:*:・。・:*:・。・:*・。・:*:・。
ジメジメするけど気温は高い💦マスクしてるともっと暑い!
そうすると、冷えた麦茶や冷たいビールが美味しいです🤤
しかし、そこをぐっと我慢して体温より冷たい飲み物を控えるだけでも、何だか分からないけど不調・・・という状態を脱却する手助けになってくれます!
梅雨もあと少しですが、夏にかけてもしっかり体調管理していきましょう。
次回は、「湿邪」の影響を受けやすい「胃腸の弱い人」の詳しい注意点をお知らせしていきます!
では、また(´▽`)ノ
0コメント