熱中症対策!①【身体の水分と脱水のお話】
こんにちは('ω')
今年の夏の暑さは、経験したことがないレベル・・・
もう8月後半だというのに、昼間の外出を躊躇する日々です。
例年にないくらい「熱中症になりました~💦」という方が身近にたくさんいらっしゃったので、これはそろそろ熱中症について理解を深めねば!!ということで、わかりやすくお伝えできればと思います!
熱中症とは?
熱中症は、高温多湿な環境に身体が適応できないことで起こる症状の総称です。
体温の上昇を抑えて身体を平熱に保つために「身体がおこした自己防衛のバグ」みたいなものでしょうか・・・多分日本人の身体は、今の気候に耐えられるようにできていないんですね(´・ω・`)
体温が上昇することで、身体の中でなにが起きているかというと・・・
【熱失神】
体温が上がると、身体の表面に近い皮下に流れる血液量を増やし、体内の熱を逃がしやすくします。
すると血液が末端に行き渡るため、一時的に血圧が下がり脳に十分な血液が送られず脳が酸欠になって、めまいや立ちくらみの症状がでたり、ひどいと意識を失うことも。
【熱疲労】
体温を下げるために汗をかいて体外に熱を逃がしますが、脱水状態が続くと全身倦怠感や悪心、嘔吐、頭痛などの症状を引き起こします。(汗と脱水については、後から詳しく説明します!)
【熱痙攣】
身体の水分の中には電解質(イオン)が含まれていますが、汗をかくことで一緒に電解質(イオン)も失われてしまいます。
とくに失われがちなナトリウム(塩分)は筋肉の収縮を調節する役割があるので、足りなくなると手足がつるなど筋肉が痙攣することがあります。
などの様々な熱中症のメカニズムから、
めまいや顔のほてり、立ちくらみ、筋肉の痙攣やこむら返り、だるさや吐き気、頭痛、発汗異常、意識低下、まっすぐ歩けない・・・
などの症状となって、身体に「異常事態!!」というサインを送ってきます(´・ω・`)
身体と水分
そもそも人間の身体は、成人男性で体重の約60%が「体液」と呼ばれる水分からできています。
摂取した水分は腸で吸収され、血液やリンパ液などの「体液」となって全身を循環しながら栄養素を細胞に届け・老廃物を尿と一緒に排泄するという大事な役割をしています('ω')
そして、先ほどお話した通り、身体には体温が上昇したときには皮膚への血液循環を増やし、汗を出して体温を一定に保とうとする「体温調節機能」がありますが、
かいた汗の分の水分補給が追い付かないと、
体液が少なくなって体温が上昇し、車でいう「オーバーヒート」のような状態になってしまいます・・・
体内の水分が
2%失われると・・・喉の渇き、運動能力の低下
3%失われると・・・強い喉の渇き、食欲不振、ぼんやりする
4~5%失われると・・・疲労感、頭痛やめまいなどの脱水症状
10%以上失われると・・・死に至ることも!
脱水してしまうと、
循環や消化機能が低下し、脳の血流もダウン!
「あー!喉乾いたなあ(>_<)」と感じた時には、もう脱水が始まりつつあるんですね!注意!
電解質(イオン)とは?
脱水すると体液が減少するとともに、
体液に含まれる「電解質(イオン)」も失われてしまいます・・・
「電解質(イオン)」とは、血液などの体液に含まれる
ナトリウム(Na⁺)カリウム(K⁺)マグネシウム(Mg²⁺)カルシウム(Ca²⁺)クロール(Cl⁻)
などのことで、生命にとって欠かせない無機質である「ミネラル」に属します。
ミネラルは、水に溶けると陽イオンと陰イオンに分かれます!
(例)
塩化ナトリウム(NaCl)は水に溶けると
ナトリウムイオン(陽イオン)とクロールイオン(陰イオン)になる。
電解質(イオン)は、細胞の浸透圧を調節したり、筋肉の運動や神経の伝達に深く関わるなど、身体にとって重要な役割を果たしています!
☆それぞれの主な役割
ナトリウム・・・水分量・浸透圧の調節/神経の伝達/筋肉の収縮など
カリウム・・・神経の伝達/筋肉の収縮/心臓の収縮など
マグネシウム・・・筋肉の収縮/骨や歯をつくる/酵素の活性化など
カルシウム・・・神経の伝達/筋肉の収縮/骨や歯をつくる/血液を固めるなど
クロール・・・水分量・浸透圧の調節/胃酸の分泌など
また、腎臓がこれらの電解質の量を一定に保つ働きをしているので、
腎臓の機能が低下したり、電解質の量やバランスが大きく崩れると、細胞や臓器の機能が低下し、最悪の場合命にかわることもあるので要注意です!
脱水とは、単純に「水が足りない!」というだけではなく
身体を動かす機能に関わる深刻な事!というのが分かっていただけたと思います('ω')
そして、電解質(イオン)が脱水によって失われると、
骨や筋肉から電解質(イオン)が喪失し、神経や筋肉に影響が出て脚がつったり痺れや脱力が起こるだけでなく、
体内の細胞の内外の濃度を均等に保とうとする「浸透圧」を維持できなくなってしまいます・・・
次回は、脱水や水分補給に大きく関わる「浸透圧」について詳しくお話したいと思います☆
では、また(´▽`)ノ
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