噂のMCTオイルって何ぞ?
こんにちは('ω')
最近からだに良いと話題の「MCTオイル」
スーパーの食用油コーナーでも売っているので見かけることは多いのですが、けっこうお値段が高いんですよね・・・興味はあるもののまだ手を出せずにいるので、ちょっと深掘りしてみようと思います!
MCTオイルとは?
MCTオイルの「MCT」とは
Medium Chain Triglyceride(ミディアム チェーン トリグリセリド)
の頭文字をとったもので、日本語では「中鎖脂肪酸」と呼ばれています。
中鎖脂肪酸は、ココナッツオイルやパームオイルなどヤシ科の植物に多く含まれている天然成分です。(牛乳や母乳にも含まれます)
そこから中鎖脂肪酸のみを精製したものを「MCTオイル」と呼びます(^-^)
「MCTオイル」の主な健康効果は・・・
☆身体に脂肪がつきにくいのでダイエット中に最適
☆糖質に変わる脳のエネルギー源として認知機能に関わる
☆無味無臭で加熱しないので使いやすいため持続できる
身体に脂肪がつきにくい?
油の主成分は「脂肪酸」ですが、その種類や並び方によって油の特性は異なります。
その中でも、結合した炭素の鎖の長さの違いによって分類されるのが「中鎖脂肪酸」や「長鎖脂肪酸」などです。
一般的なサラダオイルやオリーブオイル、ごま油やラードなどは、分子量が大きい「長鎖脂肪酸」に分類されますが、
ココナッツオイルやパームオイルに含まれる「中鎖脂肪酸」は、「長鎖脂肪酸」に比べて結合している鎖の長さが約半分しかなく小さいのが特徴です!
長さが短いとどうなるのかというと、
分子量が小さく解かなければいけない鎖が少ないので、一般的な油の約4倍速く分解されエネルギーになると言われています!
なぜ代謝のスピードがそんなに違ってくるのかというと、
口から摂取したあとの代謝経路の違いがあります。
「長鎖脂肪酸」は、小腸で消化吸収されたあと、リンパ管や静脈を経由してから脂肪組織や筋肉・肝臓に運ばれ、貯蔵されてから必要に応じて分解しエネルギーとして使われます。
それに対し「中鎖脂肪酸」は、長さが短いため水に馴染みやすいという特徴があるので、小腸から吸収されると門脈を経由して直接肝臓に運ばれ、素早く分解されます。
そのため、消化の手順をショートカットして約4倍も早く分解し、貯蔵されずにすぐにエネルギーとして使うことが出来るので、身体に脂肪として残りにくくダイエット中のエネルギー補給としては最適!ということになります(^-^)
ブドウ糖に替わる脳のエネルギー源にも
年齢を重ねると気になるのが「認知機能の低下」や「もの忘れ」・・・
認知症予防や症状の軽減などにも「中鎖脂肪酸」が有効ということが、近年の研究で注目されています!
アルツハイマー型認知症では、脳のエネルギー源である「ブドウ糖」がうまく取り込めずエネルギー不足になることで働きが低下するということが分かっています。
そこで、ブドウ糖が不足したときに、肝臓で作られる「ケトン体」が第二のエネルギー源として利用されることが分かりました。
(「ケトン体」は脂肪をもとに肝臓で作られ、各細胞のエネルギーとして利用できる物質です)
通常「ケトン体」は身体が飢餓状態にあるときに作られる、いわば「非常用エネルギー」ですが、
メインのエネルギー源である「ブドウ糖」が身体の中に十分あるときにでも、摂取後直接肝臓に運ばれる「中鎖脂肪酸」が「ケトン体」を効率的に作り出すということが分かってきました。
そのため「中鎖脂肪酸」の摂取は、認知症予防や症状の軽減に有効利用され始めています。
加熱せず調理しましょう
MCTオイルは非加熱で使うのが基本です!
何故かというと、他の種類の油に比べて「発煙点が低い」というのが理由です。
そのため、加熱してしまうと煙が出たり焦げたりしやすく危険なので、加熱しないで摂取しましょう。
ドレッシングとして調味料を混ぜたり、スムージーに入れてミキサーで撹拌するのはOKなので、手軽に料理にプラスして使ってみましょう!
また、MCTオイルは脂溶性ビタミンの吸収を助ける作用があるので、
ビタミンA(レバー・うなぎ・にんじん・小松菜など)
ビタミンE(ナッツ・かぼちゃ・ニラ・ほうれん草など)
などと一緒に摂ると、効率よく吸収できます!
身体によくても摂りすぎは注意!
とても身体によいMCTオイルですが、もちろん摂りすぎは注意です。
そのまま飲んでしまうと腹痛を起こすという例も報告されていますので、必ず食べ物や飲み物と一緒に摂りましょう。
1日の摂取量の限度は30gまで!と言われています。
また、当然ですが他の油と同じく「1g=9キロカロリー」のエネルギーがあります。
大さじ1杯約14gで126キロカロリーです!!!
いくら身体に残りにくい油とはいえ、摂りすぎて消費できなければ太ります!!
気を付けて摂取していきましょう~(^-^)
では、また(´▽`)ノ
0コメント